今朝の日経コラム「大機小機」が面白いです。
内容は、分断が進む世界経済の中心が欧米からインド太平洋に移りつつあると言うもので、7月16日英国が環太平洋経済連携(TPP)加盟を正式承認されたことで、既に中所得国まで成長した同地区の貿易と成長が加速し、世界経済を牽引すると言うものです。
実際「英国の参加でTPP加盟国の国内総生産(GDP)の合計額は11.7兆ドル(約1600兆円)から14.8兆ドルに増える。世界全体のGDPに占める割合は12%から15%に拡大する。貿易総額は6.6兆ドルから7.8兆ドルに増加し、総人口は5億1000万人から5億8000万人ほどになる。」と言いますから既に絵空事では有りません。
貿易関係者なら「なにを今更」の話かもしれませんが、株式市場で同地区の成長を本格的に取り上げるのは来年から始まる新NISAからに成りそうですし、実際アジア太平洋地区の成長資金を賄うのは、国内に成長機会が少なくて、地理的に近い日本が最適なのです。
最も機会は有っても実現できるか否かは今後の日本の対応力に掛かってくる訳ですが、幸いな事に日本の存亡の危機を感じた宏池会を中心とした官僚グループが真面に動きだしており、政治を進めていますから、成功確率は高く成っています。
現在の状況を一言で表すなら日本海海戦時の「天気晴朗なれど波高し」であり、「各員一層奮闘努力せよ」です。
つまり好機は生かすも殺すも自分達次第であり、「要点を掴み、不要不急のものは切り捨てる」大胆さが必要なのです。(^^♪
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