ドル円相場に関して長期円安局面に入ったとは何度も書いていますし、今でもそれは変わりません.
ただ現在の円安はスピードが速すぎで、年末辺りから来年4月に向けて一度大きな円高への修正場面が来そうだとも思って居ます。
理由は円安の主原因である金利差や、貿易収支の赤字に繋がる燃油高が一段と修正されると思って居るからです。
原油や天然ガスは足りないようでも、ロシアの輸出先が欧・米・日などから、サウジなど産油国や中国・インドに替わっているだけであり、輸入国が安い輸入分を自国で消費し、自国産を輸出に回わす現状を見れば、世界全体の量自体は左程変わっていないからです。
また現在の価格高は確実に消費を抑制しますし、景気後退で世界全体の使用量自体が減ってくる事や、投機による部分が多く含まれている事も有るでしょう。
その上、金利差の比較対象になる米国債金利は、FRB議長がタカ派姿勢を示したと言っても、左程上がっていませんし、FRBの利上げ姿勢を見ても債券市場では微修正レベルと言って良く、今後も上げ続けるとは思えません。
従って黒田氏後任が取りざたされる年末頃には日米金利差縮小の思惑も湧いて来ますし、燃油も次第に下がって来そうですから、円安は年末には止まり、来年4月に向けて、かなり大きな円高局面が来ると思うのです。
最も為替の短期予想など自分も含めて当てにならないとも思って居ますから、超長期円安見通しに賭けた短期的勝負などやらないだけです。(笑)
長期円安局面とは戦後の1ドル360円の時代から始まり、75円台まで付けた超・長期の円高局面が完全に終わったと言う事であり、数か月から、数年程度の円高局面まで無くなったと言う事では有りません。(^^♪
コメントを残す