昨日の東京市場は自民党の絶対安定多数獲得を好感し、754円高と急伸しました。
お陰で先週買ったSBIホールディングは一旦売ったので、短期間で結構な利益になりましたが、主力のSBIインシュアランスは全体高の中で11円安と、あまり喜べない状況です。(TT)
同社が上がらない原因は、決算が分かり難いからに尽きるのですが、伸び率の高い生命保険分野が、目先の利益の足を引っ張る構造にもあります。
どういう事かと言えば、グループの3分の1を占めるSBI生命の得意な団体信用生命保険(団信)は、住宅ロ-ンに付随する形の為、契約が数十年に及ぶのですが、初年度は責任準備金の積み立てや、販売手数料の支払い等で赤字になるからです。
採算が良いと言われる団信ですから、伸びるのは大歓迎なのですが、他保険に比べ、生保の伸び率が高いほど、初年度赤字が大きくなるので、全体の利益を押し下げることになり、パット見は良くないのです。
その為、保険会社の実態を知るにはPERなどは役に立たないと言われており、近年ではエンベデッドバリュー(EVまたはEEV)で見るべきと言われていますが、あまり普及していません。
しかもこの仕組みが分かっている投資家は殆ど居ませんから、上がり難いのも当然なのですが、確実な成長を遂げていることは間違いなく何れ急速に見直されますから「急がば回れ」と買っている訳です。(^^)/
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