注目の米中首脳会談は殴り合いになることもなく、目出度く一時休戦となりましたが、そんな中で、今日の日経に伊藤忠の全面広告が載りました。
近江商人の商いの心得「三方良し=売り手の事だけでなく、客の事を第一に考えた商売で、社会に貢献する」を紹介した企業PR広告ですが、その中で創業者の伊藤忠兵衛は先ず社員を家族にように大事にしたと言います。
忠平は、毎月1と6の付く日に社員にスキヤキをふるまい、自宅に住まわせ、教育に尽力したと言いますから、当時としては超の付く教育と福祉の充実企業と言えるでしょう。
これは現在はホワイト企業として話題になったような、朝食会社負担の朝方勤務を奨励し、癌になった社員の家族の面倒を見る制度等は、創業の理念を受け継いだからでしょう。
この「三方良し」の精神と、社員を大事にすることが、企業の持続的成長にとって一番大事な事であり、これを実践する企業は、社長が会長を訴える日産自動車みたいなことは起きないで、社員が一丸となって進めるのです。(笑)
ただし、この「三方良し」の心得は飽くまで、社員・社会に向けたものであり、本音は資本を握る伊藤忠兵衛を含む「四方良し」だと言うことは今日の日経広告には書かれていません。
実は社員を大事にして「三方良し」を実践させることで最も得をするのが、資本家である伊藤忠兵衛その人だからです。(爆笑)
そして是こそ平九郎が今後の資金を伊藤忠に集約して行こうと考える最大の原因で、同社が長期の資産形成投資に向く会社と判断した理由なのです。(^◇^)/
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