AIを利用した投資信託の運用が苦戦していると言います。
本日の日経株式欄コラム「スクランブル」によると、昨年3月末を起点としたグローバル型で、ほぼ指数並み、日本株特化型では明らかに指数に劣後していると言います。
この日本株投信は「日本一優秀なクオンツ部隊」と呼ばれる三菱UFJトラスト投資工学研究所(MTEC)が投資助言する投信で、現物株を買い持ちしつつ先物を売り建てる「マーケットニュートラル」と言われるタイプで、言ってみれば、「どんな相場でも儲かる」タイプです。
所がこの「どんな相場でも儲かる」はずの投信の設定以来の運用成績はマイナス3%だと言いますから、販売時の手数料と信託報酬を加味すれば、顧客の損害額は大きいでしょう。
このAIファンドは「安定高配当モデル」に沿った現物株をAIが選別し、先物を売り建てるタイプのようですが、上手く行かない理由は「高配当株がAIが分析した過去と違う動きをしている」事のようです。
と、これを聞くと思い出すのが、米不動産は過去50年間下がった事がないと言う事実だけをもって、「将来も下がらない」と結論付け、サブプライムローンを膨大に生み出し、結果不動産バブルの拡大破壊を招き、リーマンショックに繋がった事です。
「未来は過去の延長戦上にあるとは限らない」
と言う子供でも分かる簡単な事実を無視した結果ですが、一言で言えば
「アホやん!( ゚Д゚)」です。(笑)
これはAIが悪い訳ではなく、単に「AIにも能力差がある」事と、「扱う人間の能力」が結果に影響するという事です。
AIに与える定義が資金運用能力が高い人間のものだったら、結果は違ったものになっていたかもしれません。(^○^)
コメントを残す