最近個人投資家にプロ顔負けの「自動売買」を駆使する者が現れ始めたと言いますが、流行るのはシステムを安く提供する企業が出てきたことが主因でしょう。
ただ、コンピューター利用のプログラム売買と言うのは、昔からありまして、有名なのはノーベル賞学者を抱えながらもロシア危機で経営破たんしたロングターム・キャピタルマネジメント(LTCM)です。
また30年ほど前、日本の大手証券にもブレッド&バターとか命名された自動売買がありましたが、いつの間にか噂にも上がらなくなりましたから、上手く動かなかったのは間違いありません。
大体、自動売買のシステムを動かして儲かるなら、システムを売る必要など有りませんし、他社が使えば流動性の面から自分には不利に働きますから、売るような馬鹿はしないものです。
にも拘らず、システムを売るのは、売り手がシステムを動かしても儲からないことが分かっているからで、投資家は大昔から同じことをやっているのです。(笑)
システムが儲かるのは大抵がバックテスト期間の条件に合わせた設定をした時だけで、テスト期間に「未来」が無い以上、確実に儲かるなどということは無く、自動損失システムとして稼働する可能性さえあります。
なんといっても「未来は未定」であり、LTCMが破たんした原因も100万年に3回等と言われていた事件だったのです。
相場を動かす要因は無数にありますから、100万年に3回の事態も、100万の要因があれば、年に3回は有るのでしょう。(^○^)/(笑)
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