日経報道によると、日本の公募投資信託の残高が5月末初めて100兆円を超えました。
アベノミクスの始まった2012年11月の投信残高が61兆円ですから、運用による増加分17兆円を加味しても、24兆円の純増になります。
過去大きな相場は殆ど投信や、ファンドトラスト等の運用が引き起こしていることを考えると、今後日本で大バブル相場が起きるとすれば、その主因は「ファンドラップ」です。
特に今回主流になると思われる三井住友が開発した「ファンドラップ」は以前書いたように「薄めたヘッジファンド」ですから、顧客が購入した金額以上の影響を株式相場に及ぼします。
しかも今回は国を挙げてNISAなどを使い「貯蓄から投資へ」と、株高政策を取っていますから、バブルが発生する可能性は極めて高いです。
そして、今回は「ファンドラップ」の増加推移を見ていけばバブルに至る動向が分かると思っていますが、そのラップ口座の残高は3月末では3兆3000億円で、ここ2年で5倍に膨らんでいます。
急増はアベノミクスの波に乗ったものですが、当然株式の保有比率の高いファンドほど成績は良いです。
そして人は誰も過去の成績の良いものを買いますから、今後の売れ筋はやはり日本株比率の高いものでしょう。
銀行が本気でファンドラップを売りだしたら、その成果は証券会社の比ではありません。
今回は銀行の売る「ファンドラップ」を注視します。(^O^)
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