本日日経の一面トップにゆうちょ銀行が、三井住友信託銀行と野村ホールディングスと個人向け資産運用の共同出資会社を作る方向だと書かれていますが、目的はやはり投信販売です。(^O^)
さて昨日ブラックロックの日本金融グループ株大量買いの目的の答えは簡単で、同社は投信を扱う投資会社ですから、銀行株の買いは運用目的であると同時に、同社の投信販売を強化させる積りなのです。
もっと簡単に言えば、「銀行によるブラックロック投信販売網の強化」です。
ブラックロックの運用資産が570兆円と言っても、日本の個人金融資産1600兆円に比べれば、半分にも満たないわけですから、日本の個人金融資産が銀行の販売網強化で米国並みの投信保有比率13%になるだけで200兆円を軽く超えます。
これなら「全能の神」とまで呼ばれるブラックロック会長が出てくるのも分かります。
しかも銀行は収益の根源である利ザヤが縮小し、バーゼル規制で、リスクの圧縮・資本の増強を求められていますから、投信で顧客にリスクが転化できれば、願ったり適ったりなのです。
上記の表で見れば銀行の総資金利ザヤは0.2%ですから、預金を投信に振り替えるだけで、約1.6%収入を得られる信託報酬は巨大な収益源なのです。
これなら、大蔵省OBが経営する横浜銀行までが運用ビジネスに乗り出すもの分かりますし、再編を控えた地方銀行が右に倣えとなるのも当然です。
しかも株価を釣り上げようと大量の資金供給を行うと同時に、日銀がETFの買い入れまでやっている訳ですから、世界最大の運用会社が見逃すはずもないのです。
そして、この壮大な計画が進んだ結果一番儲かるのはブラックロックと言う訳でしょう。
また日本で儲かるのは冒頭のような話は出ているものの、成績の悪い投信販売に疲れ切り、個人の信用が著しく劣る証券会社より、証券保管を含めた投信業務全てを取り扱う信託銀行になるでしょう。
しかし、信託銀行は証券か、メガバンクのホールディングに内苞された形が多く、信託グループ単独で上昇しているのは三井住友トラストしかないのです。
金融グループ全てが上がるとすれば、同社の上昇率は飛び抜けそうです。(^O^)
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