昨日のNY市場はバーナンキFRB議長講演が量的緩和の終了を示唆するものだったため、206ドル安と大幅に売られましたが、反面為替は講演を受けて96円台の円安で帰って来ました。
まあバーナンキ氏にしてみれば量的緩和(QE3)縮小は経済が回復してくれば当然の措置ですし、今回は縮小しても代りに日本が緩和を継続してくれるでしょうから、日銀の黒田緩和が始まった今しかQE3縮小に触れる時はないのでしょう。
これを受けて、今日の東京がどのような反応を見せるかが問題ですが、朝6時の段階で考えれば、寄り付きは売られるものの次第に底堅くなり、大引けでは、意外と堅調という感じで考えています。
理由、日銀の緩和が終わるわけでもありませんし、23日以降急落が続いてきたことで、投資家にも慣れが出来ており、それほど驚かないでしょうし、裁定取引の買い残が急減していることで、急落する売り圧力が以前に比べれば、減少しているからです。
しかし、裁定残の減少ほど信用残は減少しておらず、信用の整理は進んでいませんから、平均株価が上昇基調を取り戻せるとも思えず、昨日も書いたように時間をかけた整理が始まると見ています。
さてG8後、日本時間今日未明のロンドン講演で安倍氏は
以下朝日デジタル抜粋
海外から日本への投資を倍増させるため、
「国家戦略特区を創設し、総理の私が直接担当する場所で徹底的な規制撤廃を図り、世界から資本が集まる場をこしらえる」と説明。
以上
と講演したようですが、要は「アジアのビジネス・金融センターを目指す」、その為に大幅に規制緩和した「国家戦略特区」を作ると言うことで、これが安倍氏の成長戦略の本筋です。
そしてこの中核にあるのが、「総合取引所構想」なのですが、この中核が出来合上がっていない為戦略が分かりにくいのです。
総合取引所の早期実現を望みますが、現状は「農水省・経産省等との細部の調整に手間取っている」(日本取引所グループIR)ようです。(ー_ー)!!
毎回、興味深い記事を提供していただきありがとう
ございます。さて、以前に取り上げられた猪瀬氏の
日本の標準時を2時間早める提案に関してですが、
脳が活発に働く時間帯を有効利用することで生産性
も上がり、明るい時間の活動が増える事により鬱病
などの予防にもなるなど、人間の本質的な問題に係
わる改革でもあり、非生産的な時間の電気の浪費を
抑えられるなど素晴らしい提案だと思うのですが?
今更、昔の記事へのコメントですみません(笑)。
傍観者さん
コメントありがとうございます。
最近新しい読者からのコメントが多くなり嬉しい限りです。^^
さて標準時を2時間早める提案ですが、以前も書いた通り平九郎は大賛成です。
しかし、周辺を見ると夜型の生活をしている人が多く、残念ながら提案を受け入れそうもありません。(笑)
まあ猪瀬氏は日本をアジアの金融センターにする構想を理解しているでしょうから、安倍氏への応援の積りで打ち出したのでしょうが、周囲が理解していない現在では上滑りしていました。
アジアの金融センターとして成功した後なら、賛同者は増えそうですが、現在では時期尚早と言えるでしょう。
ビジネス・金融センターとして東京や大阪を国家戦略特区として大幅な規制緩和をするのは、ある意味「外国人を国民より優遇する政策」です。
従って選挙前は打ち出し難いのかもしれませんが、出生率が下がる日本で国としての成長を計るにはほかに政策は無いと考えます。
国家の尊厳を保ち、福祉を実現できるのは経済の安定と、成長が有っての事ですから。
平九郎