必ずご自身で「確認」のうえ「自己責任」にてご利用ください。 当然ですが、損害を蒙ったとしても、なんら保証されるものでは有りません。

結果オーライ

安倍政権が誕生し、閣僚の顔ぶれが明らかになってきましたが、前回お友達内閣の批判を受けた反省を受けてか、今回は実力重視の顔ぶれで、最高とまで言えないまでも、現状ではベストに近い布陣と思われ、課題克服への期待が膨らみます。
領土問題で悪化していた、中国や韓国との関係や、基礎となる日米関係へも配慮が行き届いた感がありますから、外交的にも安定しそうですし、財政支出拡大や、金融緩和も順調に続くことは間違いなさそうで、結果オーライの感が出てきています。
むろん問題が無いわけではなく、安倍氏の言う金融政策・財政政策・成長戦略の3本の矢のうち金融・財政は形が見えてきてるのですが、成長戦略がまるで見えてきていない事で、防災・減災や、国防費の増加だけでは経済成長は描けないことです。
まあ安倍氏は来年7月の参議院選までは、金融緩和と財政政策で、引っ張るだけ引っ張り、自民党が割れやすい、成長戦略の推進は参議院でも過半数を押さえてからの腹づもりでしょうから、それも仕方のないところでしょう。
しかも参議院選は7月ですから、議席を減らしそうな、靖国参拝問題に直面しなくて済みますから、参議院選でも勝利する可能性は相当高いです。


これは今回の組閣で行政改革担当大臣に、「福井のおっかさん」こと弁護士の稲田朋美氏が入閣していますが、稲田氏は、
「首相の靖国参拝を阻止しようとする忘恩の輩(やから)に道徳・教育等を語る資格はない」
の発言で有名な超タカ派の女性議員で、同氏の入閣は首相の靖国公式参拝を匂わすものですから、終戦記念日は靖国公式参拝の騒ぎが大きくなるのは必至だからです。
靖国公式参拝はやらなければ、口先だけの印象を与えますし、参拝すればせっかく安定化した外交を揺るがすものになりかねませんから、参議院選挙が結果に影響し大騒ぎになりそうな終戦記念日前というのは安倍氏にとっては幸運でした。
さてこれで、当面の問題は米国の財政の崖の回避だけですが、オバマ大統領は休暇を終わり、27日から協議を再開しますが、年内の妥協は既に不可能と思われ、減税措置の短期延長等の先送り措置が出来るか否かに移っています。
まあ崖から転落しても事後の法案で遡っての減税も可能だと言いますから、さほど心配する必要はなさそうですが、市場が過剰反応する可能性もあるだけに、留意する必要はあります。
あと、市場が歓迎する円安も市民生活にはマイナスの影響が大きいですし、しかもへッジファンドの日本財政破綻を読んでの動きですから、上昇を始めた長期金利の動向は注意は怠らないことが重要です。(^_^)

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