期待の強かった日銀の追加金融緩和は予想以上とは言えないまでも上限とも言えるものだったのですが、途中円高が進むと売られ、昨日は久しぶりの反落となりました。
まあ120%が警戒ラインと言われる騰落レシオが163%などと言えばそれも当然ですが、今日は海外も堅調だったことから、連休を前に東京がどの程度の勢いを取り戻せるかに注目しています。
さて今日はあまり話題になっていない東北電力の東通り原発の敷地内を走る断層が、原子力規制委員会の有識者会合で正式に活断層と判断されました。
真下を走っている訳ではないので、直ぐ廃炉とはならないでしょうが、施設の耐震補強が終わるまでは当分動かせません。
また単に東通り原発が動かない以上に問題があるのは、今回の活断層判断が専門家4人の一致した見方であり、中には「典型的活断層だ」と断定している専門家もいると言うことです。
これでは、灰色を白と言っていたのではなく、真っ黒を白と言い包めていたわけですから、今までの電力会社の判断が全く当てにならない事をさらけ出し、これまでの『原子力施設その物への安全判断』にも疑念を生じさせます。
まあ推進サイドの電力会社や経産省の検査など当てにはならないとは思っていましたが、ここまで明確に真反対の結論が出るとは思っていませんでしたから、今後一部原発は動かすにせよ、地質だけでなく施設も含めたすべてを新たに規制委員会に検査させろの声が強くなります。
今後円安や、自然エネルギーの導入が進めば進むほど電力料金は上がり続けますから、今後動かせる原発は貴重な存在ですが、現実に動かすのは極めて難しく、かつ少数になりそうです。
政治的に当面電力価格を抑制する可能性も強いですが、長くは持ちませんし、反動も大きくなります。
日本の電力問題はまだ始まったばかりです。(>_<)
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