最近の対ドルでの為替相場については、直近では円安局面ですが、このまま円安が継続するとも思っておらず、一旦は再び円高局面があると思っています。
理由は他人とあまり変わらず11月からの円安局面がヘッジファンド主導だっただけに、実需がついてこないと、短期的な揺り戻しがあると思うことで、しかもファンド中心の円売りポジションは約1兆円積みあがっているようです。
僅か1ケ月余りで1兆円の売り越しとはバブル時代ならいざ知らず、貿易収支が赤字となり、経常収支すら怪しいと言われる現在ではやはり急ぎ過ぎと言えるでしょう。
従って実需がついてこないようなら短期狙いのヘッジファンドは反対売買を余儀なくされそうで、どうも今回その可能性が高いと思っているわけです。
そしてへッジファンドが円売りポジションを解消(円買い)するときは円高になりますから、株式市場は嫌います。
即ち、株式先物への売りが出る事により、現物株とのかい離が縮小することで、裁定解消売りに繋がりますから、株価は急速に下がります。
では普通の売りと、裁定解消売りで下げる時との違いはと言うと、これは圧倒的に「スピードの違い」です。
株が下げる時に売り物が出るのは、普通の売りも裁定解消売りも同じですが、通常人間が自らの意志で売る時は最安値は心理的に売り難く、元々安値を売ってまで損切りできるような投資家は極めて少数です。
また空売りは個人でも50単位以上は安値を売ることは出来ませんし、現在のように取引単位が小さいと、大口投資家が安値を売る続けることは不可能ですから、空売りではそれほど急速には下げません。
ところが裁定解消となれば、現物と理論価格とのかい離が縮小すれば、株価が最安値であろうと機械的に解消売りが出されます。
人間と違い「最安値だから・・」等の逡巡がありませんから、その分スピードは段違いで、そこへアルゴリズム取引などが重なると、株価の下げるスピードが異常にあがります。
ただ今回他の条件が良くなってきている為、揺り戻し的円高が終われば戻しも早いと思っています。(^O^)
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