欧州問題が拡大傾向にあることを嫌気して、海外安が進み、つられて日本も下がるの構図が続き、昨日あたりはどうも底抜けの感が出てきました。
しかも今週末の米雇統計も警戒感が先行し、NYは昨日も安く、今日の東京も続落の可能性が高いです。(TT)
まあそんな中、もう一つの懸念だった大飯原発の再稼働問題が、橋下大阪市長の容認発言で、週明けにも再稼働確実となり、計画停電のチキンレースは野田氏の圧勝で終わった感があります。
ただ海外投資家から見れば、原発を動かさないなど考えられなかったでしょうから、好材料とも言えず、より大きな悪材が無かったと言うだけで、電力株が多少買われることはあっても、全体の買い材料にはならないでしょう。
また、長期的に見れば当座が凌げることで、返って電力不足の問題を長引かせる可能性があり、それほど喜ぶわけにもいきません。
ところで昨日朝日新聞のコラムに、古代ギリシャ演劇の「デウス・エクス・マキナ」、日本語に訳せば「機械仕掛けの神」を、ギリシャ国民はどこかで期待していると言うものがありました。
意味は「劇の内容が錯綜してもつれた糸のように解決困難な局面に陥った時、絶対的な力を持つ存在(神)が現れ、混乱した状況に一石を投じて解決に導き、物語を収束させるという手法を指した。」というもので、日本人的感覚で言えば、水戸黄門や、神風を期待する感覚に近いかもしれません。(笑)
ところが昔、遠藤周作の本に「沈黙」と言う小説があったように、現実の世界では「機械仕掛けの神」めったに出てきません。
今回投資家にとっての「機械仕掛けの神」が出てくるとすれば、やはりバーナンキ氏より、スーパーマリオこと、マリオドラギECB総裁でしょうが、タイミング的にはもう少し後です。
今は神は出てこない事を前提にしながらも、何れは「機械仕掛けの神」が出てくることを信じるとしましょう。(^O^)
ニイハオ 平九郎さん。
5月まで、一勝負と考えてたんで、今はやすんでます。
世界はグローバルリセッションに向け一直線て感じですね。香港もびっくりするぐらいの高配当銘柄が増えてますが、政府はなかなか動きません。先進国はクズネッツサイクルの下降局面、中国は普通のキチンサイクルの底で政策次第で、どうにでもなるとタカをくくってましたが、雲行きがあやしくなってきました。共産党なんで人民の不満の元インフレに過度に敏感で、いまだ公定歩合の引き下げもないし景気対策は2008年4兆元の20分の1の規模です。ユーロ圏で火の手が上がったら動くとは思うのですが。アメリカ住宅に少しだけよい兆候が見え始めたんかなーと思ったら、この雇用統計ですから、一瞬先は、、、、まだまだですね。
元気小僧さん
お元気そうで何よりです。^^
まあ国際金融協会のダラーラ理事が、ギリシャがユーロを離脱したらどうなるかと聞かれ、「カタストロフィーと、ハルマゲドンの間」と言った割にアジア地区ではまだ危機感が薄いです。
ただ一度始まった金融機関への取り付けは緩急はあっても簡単には止まらないことから、キングギドラ宜しく、日本や中国も含めた多頭の神に活躍してほしいです。(笑)
ただ日本に「神」が出来るのは、やはり総裁の代わる来年でしょうね。