昨日のNY市場は小幅高となり、今日の東京は小幅続伸の可能性もありますが、残念ながら軽い自律反発の域でしかないでしょう。
一寸嫌なのは今回GOOLDを始め、原油や非鉄なども軒並み下げ、CRB商品指数も底抜けの状態でいわゆる、『信用収縮』の全面安になってきているからです。
にも拘わらず、欧州首脳会議は対立色を露わにし、ギリシャは選挙までは放置の姿勢です。
しかも唯一の淡い期待だった日銀は動きませんでしたし、FRBのバーナンキ議長も暫くは動きそうもありません。
これでは相場に上がれと言っても無理の状態で、自律反発はあっても時間がたてば再度売られてきます。
また短期的な需給を表す信用残も中途半端な状態で、残高を残しており、裁定残も売り切った感はまだありません。
こんな状態で信用を建てている投資家が良く陥るのが、値ぼれによる信用での買い下がりで、これをやりだすと破綻する可能性が極端にあがります。
特にこんな世界規模での信用収縮局面では資金の逃避には加速度がつくため、最終局面では極端な値段が付くことがあります。
リーマンショックの時を思い出すと分かるのですが、そんな時に買い下がりなどして信用が多く建っていると、最終局面で担保不足となり破綻する場合が多いです。
まあ信用買いを増やして良いのは儲かっている時だけですね。(^O^)
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