必ずご自身で「確認」のうえ「自己責任」にてご利用ください。 当然ですが、損害を蒙ったとしても、なんら保証されるものでは有りません。

海外型投資信託?

沈滞ムードの中注目の三菱商事の決算が発表されましたが、前期は最高益を逃したものの今季は最高益を更新する予想で、やはり純益5000億円は達成する積りです。
最も、前提となる為替は80円、原油は120ドル(ドバイ)としており、足元では幾分割り込んでいるだけに楽々達成かどうかはまだ微妙です。
ただ全ての総合商社に言えることですが、ここ数年海外への積極投資を繰り返し、資源そのものだけでなく、付随するLNG輸出基地等、バリューラインの構築による収益の積み上げを急いでおり、それもこの超円高の継続するなかですから、一旦円安になれば円建て利益は急増します。
即ち今の商社は海外への投資を膨らました投資信託のような側面があり、単純な資源関連株と言うより、むしろ高配当の海外投信に似ていると思っています。
しかも運用報酬は取りませんし、今の総合商社は「自己増殖機能を持った海外投資型の会社型投信」とでも見る必要があるのではないでしょうか?


第一資源高で利益が増える構造と言うのは、資源高で受ける企業のデメリットを商社が取り返してくれる訳ですから、日本のような最大リスクが資源のような国の投資家にとって、有難い存在です。
しかも超円高局面は既に終了していると考える投資家にとって、配当利回りの高い商社は長期保有にむいているの判断ですが、まあ現実には資源の動きに一喜一憂する動きが続いています。
しかし、昨日書いた住友商事の資源関連の比率は34%と低く、来季は20%台と大幅な低下を見込むなかで最高益の更新を狙っており、三菱商事も来季は比資源部門の利益が1880億円と過去最高を更新する見込みです。
超円高のなかで海外投資を続けながら、最高益の更新が出来る総合商社はやはり魅力的で、しかも高配当と来ています。
小沢氏の復帰で消費税の引き上げが一層難しくなる現政権の元で、これ以上の円高が続くとは思えないので、やはり商社の保有は続ける積りです。(^_^)

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