本日の日経に丸紅に引き続いて、伊藤忠も今季最高純益を2700億円程度計上しそうだとあります。
まあこれは四季報と同じですから、特に驚きもないのですが、問題は来季予想で、日経には伊藤忠の来季予想は載っていません。
ただ、商社というのはある意味極めて日本的で、競争意識が強いというか、売り上げでも利益でも他社に遅れを取ることを嫌いますから、先日の丸紅の社長が示したという、今期比18%増の予想は当面のライバルである伊藤忠の来季予想にも影響与えます。
もっとも経営者は現状のような不透明な時期なら、来季予想は控えめに出して、達成できたら、努力したからだとして、胸が張れることを望むものです。
ただ、他社が増益予想を出している時、自社だけが減益予想では例え今季が最高益でも、環境が良かったとして評価は低く、来季減益予想は次への備えが出来ていない無能な経営者と判断されかねません。
従って、丸紅に続いて、伊藤忠の来季決算予想も強いものになる可能性が強く、そしてそれは上位の商社の予想にも影響を与えます。
即ち、四季報ではほぼ全社が来季の微減益を予想していますが、次の四季報では全て上方修正される可能性が高いと思っています。
まあ商社の中では、住友商事の利益の伸びが比較的低いのですが、住友商事は他社よりも情報・エンターテイメントに力を注いでいたことが影響していることが主因で、これも将来的にはマイナスとは言えません。
むしろ、他社の資源分野の収益が落ちてきたときは、強みとなりますし、住商の情報・エンターテイメントに対する取り組みには凄みすら感じますから、一旦伸び始めたら、他社は追い付けなくなるでしょう。
結局今年は総合商社の水準訂正の動きが、相場の中心になりそうな気がしています。(^_^)
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