必ずご自身で「確認」のうえ「自己責任」にてご利用ください。 当然ですが、損害を蒙ったとしても、なんら保証されるものでは有りません。

買わない理由は?

昨日の東京市場は抵抗帯と見られた8700円台を簡単に抜けて、今日は足場を固められるかを見ていくことになりますが、昨日のNY市場が堅調だっただけに、東京市場は足踏みしながらも出遅れ株を物色する動きとなりそうです。
さてそんな中、来季予想1株利益が18%増の115円で株価が520円、配当利回り4%以上、代表的な指標で見ればPBR1.1倍・PER4.5倍・ROE22%で、しかも流動性が極めて高いという株の数字を観たらなんと思うでしょう。
まあここ数十年の平均的な見方では、来季に特別利益が予想されているか、粉飾でもあるのではないかと考えたのではないでしょうか?
しかし、この数字は特別利益でもなく、ごく普通に会社が予想として出している数字で、同業他社も同じような数字となっていますから粉飾も考えられません。
株に詳しい人や、感の良い人なら既に業種や銘柄まで分かったかもしれませんが、これらは今まで、なぜこんな安値に放置され続けているのか不思議な業界でした。


もうお分かりでしょうが、上記の数字は商社の丸紅(8002)のものですが、別に丸紅でなく、他の商社でも同じような数字を出しています。
丸紅を持ち出したのは、四季報では来季減益予想となっているのに、24日の日経(12P)で、社長が来季の予想数字を四季報以上で、純利益2000億円の18%増益を目指すと明確に打ち出していたからにすぎません。
まあ昨日今日上場したような新興企業の社長なら、努力と気合だけで増益を口にしそうですが、総合商社の社長ともなれば、増益を口にするにはそれなりの根拠が必要で、増益は根拠と自信があるからの発言でしょう。(笑)
さて、CDS等の価格や、金利面からも明らかに緊張感の緩和が見られ、世界資金の大本であるFRBの議長も低金利の長期継続を明言しており、しかも株価は既に抵抗ラインを突破し、為替も円安方向に動いてきたわけです。
これでは現金比率を極限まで高めていた機関投資家と言えども、欧州問題を盾に動かないわけには行かなくなってきています。
しかも市場には上記のような、買わない理由を探すのが難しい株がゴロゴロしているのです。
まあ代表的な見方とすれば、世界不況で商社利益の源泉となっていた、原油代金の値下がり観測が、買わない理由としてありましたが、それもイラン制裁で高値維持が確実視されてきています。
実は総合商社株を買うなら何を選ぶべきか昨年FUJIYAMAでも取り上げた事がありますが、結論は「どれでも良い」でした。(笑)
ただROEで見れば、丸紅や、伊藤忠が比較的上位にありますね。(^_^)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です