昨日遊びに来た友人が「最近の株は寄り付き後はあまり動かないね」と言ったのだが、確かに最近の日中の値動きは膠着が続き、今日の日経によれば、日中値幅は18日連続で100円未満となり、この記録は26年ぶりの長さだと言います。
これを日経は投資家の関心が欧州問題などに集中し、取引開始直後に海外の流れを織り込むと、あとは積極的な売買を手控える投資家が多い為だと解説しますが、これはまあその通りだろうとしか言えません。
ただ平九郎的には日経が、過去と現状の解説に留まる、この停滞現象は実はその後の急騰の前兆かもしれないと思っています。
理由は日経でも、あるファンドマネージャーが解説していたように、現状が個人や各ファンドが「現金比率を高水準に保ち、積極的な売買を手控えている」状態だからです。
これはすなわち売るものは売り終わり、用意したキャッシュは何時でも買い出動可能の状態を意味しますし、また以前から何度も書いているように信用の買い残も裁定買い残も低水準で、何時でも増加に転じられる状態ですし、しかも信用拡大の源泉となるベースマネーの伸びが著しいです。
これは日銀が5日発表しましたが、2011年の資金供給が平均15.2%増の113兆円と8年ぶりの高い伸び率となっており、しかも12月の日銀当座預金残高で見れば、61%増と極端に増加していることで裏付けられますが、要はこれまでマネーの量が増える中で、株価が下がり投資対象が縮小している現象だったわけです。
即ち資金面から見れば既に株価上昇の条件は完全に整ったと思えますし、あとはスタートの切っ掛け待ちだと思えるのですが、今の停滞はそのきっかけが悪材料になることが多いだけに市場が逡巡しているのではないでしょうか。
第一、日経が示した株価停滞の前例である86年1-2月の後、株価は13000円程度から9カ月余りで約3割上昇し、10月には18000円程度まで暴騰しています。
しかもその後相場は87年10月のブラックマンデーを鋏みながらも、89年12月高値38,915円までのバブル相場を現出していますから、過去株価の停滞が続いた86年はバブルの起点と言ってよい年なのです。(^O^)
悲観が支配するとき相場は新たな誕生を迎えますが、次のバブルが生まれるのは2月中旬位を考えています。(^O^)/
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