週末の上げの反動もありNY市場は276ドルの大幅安と、喜びも束の間の感がありますが、産業界が期待していた為替介入がはいり、昨日の円相場は大きく反落しました。
そしてこの為替介入は結構本気度の高いものだと考えますが、マーケットは再び円の最高値を試しに来るだろうとも思っています。
まあ安住財務大臣は財務大臣としては史上最軽量とも言ってよい存在で、履歴をみても経済相が勤まるような存在ではあり得ないので、大臣が言うことはすべて官僚任せと言ってよく、それゆえ下手な民主党の半可通よりも遥かに信頼できると思えます。(笑)
実際介入について安住大臣が発言した「納得のいくまで介入させていただく」も言質を取られにくい都合のよい言い回しで、その後の対応も発言によって縛られることもない上手い言い方で、財務官僚の働きが見て取れます。
したがって、今回の介入は野田総理の意向を受けた財務省が音頭をとり行っていることで、それなりの信頼感があります。
また野田総理はブレが少ないことが「最大の売り」の首相で、円高断固阻止の方向性を打ち出していますから、よほどのことがない限り、今後の円の最高値突破はないだろうとも思っています。
NY市場が大幅に安いだけに今日の日本株が売られるのは仕方がありませんが、日々では連動している日米株価もブラックマンデー以降を歴史的に見れば決して連動などしてはいません。
メモでも何度も書いていますが、ブラックマンデーの前日のNYダウ平均は2500ドル程度だったものが現在は12000ドル程度でいまだ5倍近く上がっており、日経平均に至っては26000円程度だったものが20年以上たった今でも9000円程度と、当時の3分の1程度なのです。
かたや5倍、かたや3分の1ですからブラックマンデー以降を長期的に見れば、米国は上げ続け、日本は不動産バブルの仕上げの90年に向けて38,915円まで上げたものの、その後は下げ続けたとも言えるでしょう。
現在は当時と同様な、歴史的局面に近づいて来ていると感じています。
むろん今後上げるのは日本株で、下げるのが米国株だと思っているわけです。(^O^)
ただし世界的投機資金の減少は依然続いている為、それほど簡単ではないのも事実ですね。(^_^)
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