やらせ問題で揺れる九州電力が、この冬の節電目標を5%に決めたようです。
法的拘束力は持たせないものの、既に10%の節電要請が決まっている関電も含めての数値目標を挙げての節電要請ですが、震災被害が一番大きかった東電と、東北電力は節電要請はするものの数値目標は設けません。
関電は当初節電要請もする必要はないと豪語していたにも関わらす、今回は一番厳しい目標を求める訳ですから、皮肉なもので、なぜこんなことになったかと言えば、これは東電と関電の危機感の違いと言うほかはないわけです。
関電でも九電でも当初から危機感を持った対応をしていれば、少なくてもこの冬は節電目標を設ける必要はなかったでしょう。
そしてこれは株でも言えることで、危機感が最高になった時が株価の底であり、反対に楽観が蔓延した時が天井となります。
タイの洪水被害の株価への影響が今日にも最大になると思うのは、洪水被害が拡大する潮位の上がる大潮が今日から始まることで、危機感が最大になるからです。
現実にタイのインラック首相もバンコク全域に及ぶ浸水を言い出しており、その後の生産再開に与える影響は広がりそうですが、まあ株価的には今日にも大部分は織り込むと思えます。
ただその後の衛生状態の悪化による疫病の発生までは読み切れませんし、事態から発生する事態は予測が不可能なのです。
故に市場を動かすエネルギーを分析する事に力を注ぐわけですが、これが残念なことに全体として見ると未だに出尽くし感が足りません。
すこしだけ残っていた市場的な売り要因も来週ですべてなくなり、上昇への足掛かりは出来るのですが、かといって、買いあがるエネルギーが個人の信用拡大位しか見当たらないのです。
どうもイマ株価の上昇に必要なのはジャンプの前に屈みこむような、更なる悪材なのだと思えるようになってきました。
従って、来週の悪材はウェルカムだと思っています。(^_^)
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