昨日の日経に対面系大手証券の投信の広告が載っていたので、少し読んでみました.
要は
『世界中から優れた運用を行ったファンドマネージャーの運用するファンドに投資するファンド』
だと言うことで、投資金額は最低500万円からで100万円単位です。
まあこれ自体は別に問題はないのですが、驚いたのは手数料の高さで、販売報酬が5%とあり、これは購入価格に含まれるとありますから、1000万円購入すればその時点で手数料が差っ引かれ、資産は950万になるわけです。
そのほかに管理費用と、運用報酬などで、年間3~4%程度まで掛かりますから契約した初年度で1000万円の資産は8~9%近く減少したところからのスタートとなりますから、運用側も大変です。
そんな広告を見た翌日の今日、再び日経を読むと、今度は『米ファンド深まる苦境』とあり、昨日ファンドを募集した証券会社が注目点とした、金融危機の最中、証券化商品の空売りで大もうけしたことで有名な、ジョン・ポールソンの基幹ファンドの最近の運用不振を伝えています。
ポールソンの基幹ファンド「アドバンテージ・ファンド」は、9月だけで12%下落、よりレバレッジを効かせた「アドバンテージ・プラス・ファンド」は9月が19%下落、年初来では47%下落したとありますから、ファンドと言ってもオプション並みの値動きです。
これはいくら過去の成績が良かった高名ファンドと言っても、買いのタイミングが悪ければ、1年で半値以下になる事が十分ある事を示していますから、ファンドと言っても結果から見れば通常の個別株投資とさほど変わりません。
結局投資は人任せにしてもダメで、自分で決める以外はないと言うことでしょうが、投資先を決めるに当たり、一番重要なのは、資金が大きく動く場所に自分の資金を置くことだと思えます。
株の師匠に教わった「黒潮に乗れ」の理論ですが、その後30年以上経ち、師匠は正しいと改めて感じている次第です。(^_^)
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