注目のFOMCとバーナンキ議長の記者会見がおわりましたが、特に大きな動きもなく、NY市場は堅調ですべてが予想の範囲内ということになります。
ただ一つ引っかかったのは、バーナンキ氏が先日のガイトナー財務長官と同じ、「強いドルは国益だ」という言葉を使ったことです。
まあ財務長官とFRB議長が言うことが違えば返って大事ですが、二人がほぼ同時に同じ言葉を使ったと言うことにヒッカッカリを覚えたのです。
というのもこの言葉は阪神淡路大震災の起きた95年に、当時の財務長官のルービン氏も使っており、その後大幅な円安局面が到来したと記憶しているからです。
昨日も書いたように今後の貿易収支の方向性は円安を示しており、米国当局者の発言も円安を示しているにも関わらず市場は短期的には無視している状態です。
ただ、これはやはり無視できることではなく、投資家とすれば円安への備えが絶対必要だと思います。
問題はタイミングですが、阪神淡路大震災の時は震災後3カ月たってから79円台の円の最高値が出て、その後大幅な円安になりましたので、今回も3~4ケ月はまだ円高が残ることも考えられ、秋口から大幅な円安の可能性を考えています。
だとすると生産の停滞で売られている輸出関連株を買うのも、夏が最高の買い場で、今年の夏は忙しくなりそうです。
ただ、産業界はまだ25%節電で一致していますから、今年のオフィスの熱さは察するに余りあり、市場参加者の減少から、流動性が不足することを懸念しています。
従って暫くは、大きく動くことはやめ、小型株の局地戦で戦うつもりで、当面は今日発表される愛知電気の決算と来期予想に注目しています。
東電の下請け関連ともいえる高岳や、明電舎などが不透明感から来期予想を出すのを見送っただけに、中電に近い愛知電気が来季予想を出すのか出さないのかが焦点ですが、どちらにしても震災への配慮から相当堅めの予想になるのは仕方がないところでしょう。(^_^)
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