必ずご自身で「確認」のうえ「自己責任」にてご利用ください。 当然ですが、損害を蒙ったとしても、なんら保証されるものでは有りません。

震災後の日本にまず必要なもの

相場を見る上で裁定残や、信用残の動向には常に注意を払う必要がありますが、震災前に気になっていた、高水準の裁定残高が震災ショックで、急激に減りました。
また個人取引の比率の高い信用買い残も、震災ショックに、みずほ銀行振り込み停止事故などの影響が重なり、強制決済が多発したと言われて急減しています。
したがって、相場は多量の下落エネルギーを放出した後であり、残っている下落エネルギーはさほど大きくなく、たとえ夜間にNY市場が暴落したとしても、それほど怖くない状態になっています。
むろん裁定残はまだ1兆円以上あり、下げエネルギーは皆無ではありませんが、もうそれほど恐れることはないでしょう。
いわゆる銘柄別の押し目買い状態の判断ですが、やはり銘柄は震災前と後では違ってくるのは当然で、平九郎の見る方向性は電気、電気、電気です。
確かに他にも2大エネルギー原ともいえるガスがありますが、現在のガス機器の設計思想は、長時間の停電はないという前提で成り立っており、電気がないとガス機器も動かないので目先は使用量が減りそうです。
むろん長期的にはガスは有力な代替え手段ですから、投資対象になりえますが、目先はやはり発電気で、それも大量に必要です。
重ねて火力発電所の増設も、家庭でのガス機器の充実も要求されるでしょうが、時間が係り過ぎるためこの夏、冬には間に合いません。
今必要なのはできるだけ大容量の運べる発電機です。
火力発電所に使うガスタービンならやはり三菱重工が強いようですが、設置場所の決定や、製造に時間が係り過ぎる大型を得意とする重工ではなく、中型を得意とする川崎重工をファンドのメインに据えました。
また今回の電力不足は、産業界にも多大な影響を及ぼすのは確実で、来季の企業収益は相当な下方修正が予想されます。
したがって、震災前に好調な企業でも震災後の影響はまだ見定めがつかず、取りあえずは確実な、需要の急増がはっきりしている発電機関連に的を絞りました。
またこれらは日本に発生した巨大な内需ですから、ポルトガルなどの不安定化による海外発の急落にも強いの判断です。(^^)

2 Comments

heikurou

石川さん
市場価格以上で外資が買うことはないでしょうが、東電が売ることは考えられますね。
しかし、もうこれだけ働く意志のない会社は懲りました。
日本にとっての不幸で上がる伊勢化学も保有中気分が良くなかったので、十分な利益をとったこともあり、すでに売却しました。
今後は不幸より、復興で儲けようと思います。(^^)

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石川

東北地方の電気工事会社に投資していて、その企業は業績を上げても、株主が被災していたら売られる可能性があるのではないかと、少し考えました。
 あと東電が巨額の賠償金を払うために関東天然瓦斯開発を売るのではないかと、ふと頭を掠めました。
 そのとき閃いたのは、東電が巨額賠償金を調達するためには関東天然瓦斯開発の株価が所有する資産価値に見合った金額で、中国などの外資か日本の国策投資会社に買い取ってもらえばいいのではないかと思いついてドキドキしてきました。
 関東天然瓦斯開発の資産価値は膨大なので東電の
賠償金支払い資金調達の原資になると思いました。考えすぎでしょうか。
 このようなことが無くても、今までのように悠長な低配当などで楽を出来る環境には無いので、配当を増額して東電を支援するとか、稼ぎまくって東電に貢とか、経営者の意識が変ることを期待しています。

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