ドルが急騰して、92円台に入ってきました。
日本の輸出業者は喜びそうですが、ドル急騰の理由が破綻懸念国家(PIIGS)の筆頭ポルトガルの国債格付けの引き下げでは喜んでばかりもいられないでしょう。
まあ最近こそ、通貨の比較に「不美人投票」とか、「弱さ比べ」とか使われますが、平九郎は10年近く前から通貨は「負け比べ」の状態だと言う言葉を使っていました。(笑)
これはどの通貨が「より強いか」ではなく、どれも通貨も同じ通貨制度の船に乗って、その船の上で、お互いの弱さを競い合っていると言う意味ですが、まさしく現状は「負け比べ」だと思っています。
その証拠が金価格の上昇ですが、これは金が上がったというより、通貨が全体として、下落している過程だと思っているのです。
以前も書きましたが、質的にも量的にも変化がないGOLDと、発行量が急増した通貨ではどちらが動いているかは明らかで、金が動いているのではなく、通貨が動いているのです。
ところで、最近貴金属を含む金属先物市場に持ち高規制の動きが出ていますが、鉄やアルミならいざ知らず、金が暴騰したところで、市民に直接的な被害があるとは思えません。
確かに携帯電話などにも金は使われていますが、使用量は約0.03gと言いますから、金額にすれば100円分程度で、2倍になってもエンドユーザーには殆ど影響はないでしょう。
むしろ世界中の投機資金を金に集中させれば、インフレの目を事前に摘む事ができると思っています。(^^)
コメントを残す