必ずご自身で「確認」のうえ「自己責任」にてご利用ください。 当然ですが、損害を蒙ったとしても、なんら保証されるものでは有りません。

売り、買い、休み

エリザベス女王がロンドン・スクール・オブ・エコノミクスの新校舎の落成式に出席した時の質問に「なぜ、エコノミストは誰一人として、今回の金融危機を予測できなかったのですか?」というのが有ったと言われています。
素朴かつ、的を射た質問で、おそらく世界中に同じ思いの人は多いでしょう。
しかしまあ、エコノミストや学者のなかには、金融危機を予想する人間は少ないながらもいた訳で、決して誰一人予想できなかった訳ではありません。
ただ、問題はサブプライムなどが異常な状態で、一旦トレンドが崩壊すれば大変な事態になることは判っていても、それが何時になるのかが、判らないのです。
エコノミストや、学者も結局はサラリーマンである事が多く、常に暗い予測をすると、出世の遅れや、本の売れ行き減、講演の依頼の減少等で、良い事はなにもありません。
危機の予測は地震の予測ようなもので、東海地震や、首都直下型の地震は必ず起きると言われていますが、それが何時かは分かりません。
何時来るか分からない地震のために、人々が逃げ出さないように、それが金融危機でも、何時来るかが分からない以上、運用を本業としている人間はギリギリまで留まります。
しかし、エリザベス女王の言葉でも分かるように、エコノミストとて金融危機が何時来るかは分からないので、現状が続くという前提で、物事を進めていきます。
今回の金融危機に当て嵌めれば、金融アナリストがサブプライムの延滞率を一定と考えたことがそれに当たると思っていますが、現実の世界は常に全てが大きく変化しています。
不動産価格が上昇を続けるなかで、所得が低いながらも真面目に働きローンを返済していた人たちの過去の延滞率が一定であったとしても、不動産価格が低迷すれば、無職で、収入も、資産もない人間に貸し付けを続たなら、延滞率が急増するのが当然なのです。
そして、日本の例を見ていれば、不動産価格の永遠の上昇など有り得ないことも皆分かっていたことなのです。
未来は過去の延長線上にはありません。
特に最近の変化は大きく、最初から当てにならない前提条件をつけた運用などしても上手くいくはずがありません。
業界の古老は、株は安く買って高く売るだけと喝破しましたが、実は「売り」「買い」の他に、業界人では決して言えない、「休む」というのがあるのです。
バフェットは以前自分の運用するファンドを運用できないと解散した事がありますが、これが彼を大投資家にしたのだと思っています。
個人投資家の最大のメリットは「休む」が選択できることです。(^^)

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