昨日円相場は歴史的な天井圏だと書きましたが、短期的には円高局面もないと思っているわけではありません。
しかし、以前も書きましたが、GOLDの相場をドル建てのGOLDと円相場に分解して考えると複雑になりすぎ、両方の相場を当てることなど到底無理です。
従って昨日GOLDを買ったのは相場を当てると言うよりも、資産の一部を円からGOLDでの保有に切り替えた感覚です。
その昔、ニクソンショックの前は金本位制でしたから、35米ドルを持っていけば金1オンスと替えてくれました。(正確にはトロイオンス)
金1オンスは約31.1gで、これは、純金なら直径3cm厚さ、2.8mmの金貨となりますから、上記を逆に言えばニクソンショック前は金貨一枚で35ドルのドルと替えることが出来たわけです。
また当時の円は1ドルが360円ですから、金貨一枚は360円×35ドル=12600円の円と交換できたこととなります。
これが現在日本では純金金貨1枚は10万3500円程度で、ニクションショック前と比べると約8.2倍になっています。
これをドルで見ると35ドルが昨日の相場で1,138ドルですから1枚の金貨で手に入れられるドルは約32倍になっているわけです。
こうしてみると、円はなかなか優秀な通貨でしたが、それもどうもこの辺りまでだと思えるのです。
財政規律より福祉が優先されるだろう民主党の政策が動き出した現在、円はドルを追いかけるように金に対して弱くなるのではないでしょうか?
無論ドルが強くなるというよりも以前言った、どちらがより一層弱いかの「通貨の負け比べ」ですが、なんと言っても日本の財政赤字は主要国の中ではダントツNO1です。
そこへ財務省の役人の言う事など聞かないと官さんが大臣として乗り込んだわけですから、通貨の膨張は続き、しかも加速しそうです。
今年は結局、多く保有しているのは、フェイス以外は関東天然ガス開発と、金ETFになりましたが、言ってみればこれは仕組みと、ガス田と、GOLDです。
簡単に言えば、通貨の膨張の影響を受け難いものにしたつもりですが、今回金ETFを買い増ししたのは、短期的には金のリースレートが上昇を始めたように思えるからです。(^^)
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