メモ読者の「7つの海」さんから会社には遊び心も必要だろうのコメントを頂きましたが、これはその通りだと思います。
かつて、本田宗一郎は、ホンダ技術者の目標を鉄腕アトムと、UFOを作る事に置いたといいます。
結果が皆様よくご存知の人型ロボットのASIMOで、アシモが何処となくアトムに似ているのは当初の目標が鉄腕アトムを作る事だったからでしょう。
またホンダはビジネスジェットを開発中ですが、これも小型化を達成すればアシモの足に付け、空を飛ばそうとするのでしょう。(笑)
また昨日不景気の中で素晴らしい決算を発表したウェザーニュースという会社の社是は、「よく遊べ、たくさん遊べ」です。^^
第一、平九郎の株主総会出席もある意味「遊び」で、少数しかもたない株主が何を言っても実質的な影響はありません。
従って遊びを否定する気は毛頭有りませんし、オーナー経営者に公私混同が出るのも当然だとも思っています。
しかしながら業績の下方修正が相次ぐなかでは、甘いことを言っている訳にも行きません。
上記ウェザーニュースの社是には、こうも書いてあります。
「人は遊ぶ時、自己責任で行動する」
業績の下方修正が相次ぐ以上、遊びはオーナーの個人的な金でやるべきで、フェイスがやるなら、あくまで「コンテンツを作り出す仕組み作り」だと思うのです。
良いコンテンツほど99%まで出来た後の、残り1%を作るのに多額の金が掛かるものです。
また残り1%のレベルを上げるための手間を惜しんでは良いコンテンツなどできません。
総会の席で、スクリーンに写された音声入りの決算説明用資料も1つのコンテンツでしたが、決して出来が良いとは言えませんでした。
コンテンツを作っている会社が出来の悪いコンテンツで説明しようとするのは株主を舐めているか、コンテンツの最後の1%の意味を理解していないからです。
平澤氏は新規事業というヨットを浮かべて、時代という潮流が動くのを待っているのだと理解していますが、それなら企業信用という水と食料が最も大事で、赤字決算時のIRの手を抜くべきでは絶対ありません。
株主は説明の手を抜こうとしたのを敏感に感じ取ったから、怒ったのです。
従って、来年また手を抜こうとするならモット激しく怒ります。(笑)
悪口ばかりのようですが、反面早めの不採算事業撤退や、行き過ぎ批判も出ている償却先行の経営姿勢は高く評価していますし、激しく批判した社外取締り役の樋口氏にしてもエンジンさえかかれば、あとの能力は折り紙付です。
また推進力が不足しているとは言え、行っている新規事業はどれも非常に魅力的で、平澤氏の事業家としての鋭い嗅覚を覗わせるものです。
まあ、なんと言っても最後はやっぱり「LOVE」なのです。(笑)
フェイス株主総会の話題のようですので、
もう一言させてもらいますね。
あの決算説明のプレゼンは情けないですね。
どうせなら平澤氏自らの声で聞きたかったです。
樋口氏もMBAホルダーでしたら、
平澤氏にプレゼンの仕方でもレクチャーしてあげれば、彼の魅力がより引き立つんじゃないでしょうか。
どうもこんばんは。
本田宗一郎は私の好きな経営者の一人ですが、何冊かの本を読んだ限りでは、本田宗一郎は自分の作りたい物を作るためにホンダを創業したのであって、株主に利益をもたらすかどうかは二の次だったと認識しています。
でも、結果としては、少なくとも長期保有の株主には大きな利益をもたらしています。
いずれにしても、フェイスについて言えば、中期的にはギガネットワークスの償却のあとに(その少し前かも)何か大きなことをするのかしないのか、するのならば何をするのかということを注視しています。
ちゃむさん
あのプレゼンは出来が悪いだけでなく、手抜き&逃げの象徴です。
MBAを最も、馬鹿な、アドバイザーの略だといった人がいますが、樋口氏の答弁はどう感じましたか?
7つの海さん
会社が経営者の道楽でも良い事もあるのは判ります。
ただ、決算集中日にオネーチャンの出来の悪い録音で決算説明を済まそうとしたりするのは頂けません。
こんばんは。
樋口氏の答弁は、突然自分に話を振られてしまったものの、ポートフォリオやら何だのと用語を並べて当たり障り無く答えたような印象を受けました。
株主総会のために自分の言葉を準備していたようには思えませんでした。
聞いた話ですが、アメリカのMBAはディスカッションでの発言重視の傾向があるそうで、どうしても口が達者=成績優秀になるのかもしれませんね。
ちゃむさん
やはり感じ方は同じですね。
樋口氏には昨年同じような質問をして、彼がお飾りなのは判っていました。
大所高所からの意見など要は何も言わないに等しいです。
株主を代表して、経営陣を監督する役割をもつ社外取締り役なのですから、少し働いて欲しいです。