低温バブルとは、日経NYの山下記者の書いた記事を引用したものですが、最近日本でもバブルっぽい動きが見られるようになりました。
代表格はジーエス・ユアサ・コーポレーションという会社で、昨日は12.5%高い1180円、PERの表示は102倍、PBRは7.13倍ですから、かなりバブルっぽいです。
ジーエス・ユアサは、ハイブリット車や、電気自動車向けのバッテリーを作っている会社で、上記向けバッテリーが伸びるのは間違いないでしょう。
ただし、PER102倍と言う数字は、少なくとも5年先までの数字を織り込んでいるでしょうから、その間ライバルが出てくる可能性を無視していることになり、新技術の生まれることも考えていません。
まあ、今買っている人間は、元よりそんなことに関心があるわけではなく、信用の取り組みや、株価の勢いに乗っかっているだけでしょう。
こうなると、正しくバブルか、バブルの兆候と言えそうですが、山下記者の言う、「低温バブル」の表現が一番的確かもしれません。
景気は下げ止まりを見せても、早期の回復は難しいの認識が広がるにつけ、株式相場全体への投資が難しくなります。
結果、今後の株式市場は、個別株物色の流れが鮮明になると思っており、最近買ったジュピターテレコムの動きが良くなってきたのも、同じ動きでしょう。
金利は上昇を始めたと言っても依然水準としては低く、金融システムへの不安はなくなり、投資家の手元のキャッシュは潤沢です。
不況の中で、業績が伸ばせる企業には、バブル的資金が集まり、ミニバブル化し始めています。
しかし、こんな時バブル化した株を追いかけるのは超短期の資金だけで、上記のジーエスユアサなどは、既に誰に天井を買わせるかを競う「ババ抜き」状態です。
無論ババ抜きに参加して、スリルを味わうのは自由ですが、平九郎は恐いのは嫌いなので、待ち伏せに徹します。(笑)
ジュピター選別の過程は今度のFUJIYAMAでお話する積もりですが、比較的判りやすい株なので、一度自分で調べると面白いと思っています。
「自分の意見が無いものが、他人の意見を聞いても害になるだけだ!」
確か司馬遼太郎氏の小説「坂の上の雲」の中で、新聞が読みたいと言う主人公の弟に、兄が言った言葉です。
これは名言で、司馬氏は確か元新聞記者ですから新聞の影響を良く知っていたのでしょう。
平九郎曰く、
相場は自分の意見も無く、人の意見を聞くのは害になるだけだ!
盗作です。(^O^)
石川さん
いつも楽しいコメント拝見しております(一体誰のブログなんだか〔笑〕?)。表記の某「S上ファンド」ですが、たしか4年くらい(だったかな?)前にも笑える売買がありましたよ。「共立メンテナンス」と言う銘柄。着眼点は良かったのですが、シビレを切らしたのか保有していたかなりの枚数を全部売り切った。そうしたら、待ち構えていたようにそこから快進撃が始まり、あれよあれよと3倍になったのでした。また、逆のケースもしかり。「アーク」と言う銘柄。これもかなりの枚数保有していた銘柄だったのですが、今年の2月に見事に「縁切り」。確か平均買いコスト¥1,800台の半ばくらい。縁切り価格は¥80だったと思いますので、実に23分の1にしてくれました(怒)。最近になってようやく「孝行息子(笑)」を外し、入社一年半のルーキー(?)をFMに添えたようですが、この調子だと「運用は下手だけど金集めだけは上手いファンド」と言う汚名を返上するのには時間がかかりそうです。僕もそろそろ「S上ファンド」とは縁切りを考えているのですよ。
ジュピターテレコム、ありがとうございました。斥候を出しただけで買い増しできませんでした。
基本的には製造業が好きなので(というよりポートフォリオの中核が、ちっとも上がらない財閥系総合商社なので)、長期投資のさわかみファンドが20万株ぶん投げ終わった日本アンテナを買って見ました。
さわかみファンドはジーエス・ユアサも3月13日までは104万株も持っていましたが、上昇を始める前に投げ続け、上昇を始めたときは、たったの5万株になっちゃってました。さわかみファンドを10年間近く、配当も貰わずに、毎月買い増していたのが、情けなくなっちゃいます(苦笑)
やっぱり、「曲がり屋には向かえ」ということなんでしょうね。
moritaさま
せっかくコメントをいただいていたのに、Sファンドに対する怒りが強すぎて、平九郎さんにご迷惑がかかるのを恐れて、ご返事を自粛して、お礼が遅くなり、申し訳ありませんでした。自分のブログなどで言いたい放題をさせていただき、投げ売られた銘柄群が暴騰したので、若干冷静さを取り戻すことができました。遅れましたがコメントのお礼をさせていただこうと思います。ありがとうございました。