日経平均が今日にも1万円を付けそうです。
経済の回復はかなり限定的なので高値はあっても9500円程度だと思っていました。
従って、短期的には少し行き過ぎの感がありますが、契約があっても契約相手の破綻で決済不能となるような恐怖は完全に消滅したようですから、すこし位浮かれても良いのかもしれません。
ただし、昨日の急騰は所謂、1万円のコールオプションの売り手によるヘッジの為の日経平均先物の買いが先行したためだと思っています。
そして、明日12日は6月先物とオプションの清算日である、メジャーSQで、6月分のたて玉は全て精算され、ヘッジの為の買いもなくなります。
その後は先物9月物で見ると、6月比10円高の10000円、12月物は10円安の9980と先高感はありません。
すなわちSQ後は、悪材料にも敏感になり、裁定売りも出やすくなります。
まあ裁定買い残高の水準自体がそれほど高くは無いので、大きな心配は要らないと思いますが、製造業に対する高値での信用残の増加は懸念しています。
米国の不動産が下がったままで、過剰債務が存在する以上、米国の個人消費は簡単には復活しませんから米国に依存していた製造業の回復は限定的です。
現在は米国の個人消費が長期的に回復しないことがはっきりして、生産体制をそれに合わせるまでに時間が掛かるため、束の間の平穏でしかありません。
何度も書きましたが、今回の事態は悪化のスピードが速すぎ、大部分の一般市民にはまだ痛みが届いていません。
生活者である一般市民にリストラによる本当の痛みがやってくるのは、やはりこれからです。
長い冬の準備は暖かい内にしておくべきで、安易な借り入れ金の増加は我が身を滅ぼすことになりかねません。
ここで大きく組みなおした平九郎ファンドを将棋の戦法に例えるなら「穴熊」かもしれません。
最もこの熊、穴の中で遊ぶ事ばかり考えていますが。(笑)
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