必ずご自身で「確認」のうえ「自己責任」にてご利用ください。 当然ですが、損害を蒙ったとしても、なんら保証されるものでは有りません。

第2幕

6月1日になり、今夜にも米GMが破たん処理される予定です。
ただ、破たん処理になったからといって、事前に十分調整されている為、平均株価が急落するようなことは考え難いです。
所謂事前に予測される悪材料が現実に起きても、材料出尽くしで株価は上がる事が多く、しかも4-6月の製造関係の経済指標はまず、間違いなく良くなっています。
しかし4-6月が良いのは、2月3月が悪すぎた事の反動ですから、自動車や、家電の生産が回復したといっても昨年9月以前の水準まで戻るわけでなく、時間が経てば最高水準自体が大幅に下がったことを思い知らされます。
どのように事前に調整されたものであっても、やはり最大級企業GMの破綻は、大量の失業者を生み出します。
以前倒産した山一證券の元社員に聞いた事があるのですが、現実に破綻が発表されるまで、大部分の社員は破綻はしないと思っていたそうです。
経済や財務に詳しいはずの証券会社の社員でさえそうなのですから、世界最大級の製造業だったGMが破綻するなど、米市民が簡単に得心できるはずが無いです。
米国の象徴だったGMが倒産に追い込まれる現実を突きつけられて初めて、他産業に勤務する米市民が失業の危機を身近に感じるようになりますから、結果として世界経済の牽引車だった米個人消費は一段と冷え込みます。
無論それまでの間にグリーンニューディールが雇用を創出できれば良いわけですが、現実は難しいでしょう。
従って、景気の低迷は余程の手を打たない限り長引くと見ていますが、そんな中、先進各国では政府の経済刺激策が続々と実行されています。
未曾有の経済危機には未曾有の対策が採られるのです。(^^)
しかしエコカーや家電への補助金等は『需要の先食いの可能性が高い』ため、補助金の対象会社が長期的にも良いとはかぎりません。
次のFUJIYAMAでは、以上を考慮に入れた現実の銘柄選定のプロセスを解説することで、勉強会としたいと思っていますが、大切なのは選定された銘柄ではなく、そこに至るプロセスだと思っています。
そして、そのプロセスに違和感を感じたり、別の見方が出てくるなら、それが一番良いのではないでしょうか。
長期的に保有する場合、自分の価値観に沿った銘柄で無い限り必ず途中で振り落とされます。
自分が価値を認める銘柄以外は、長期に保有することは不可能です。
なんといっても命の次に大切な自分のお金を託すのですから。(^^)

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