GMの債務削減交渉が不調に終わりました。
債権者の9割必要なところ、1割しか同意が得られていない事は事前に伝わっていましたから、驚きはありません。
まあNYダウは173ドル安と反応していますが、コメントに頂いたように既に織り込み済みと見るのが普通です。
ただ、今回気になるのは、破たん処理されるのがGMという米国を象徴する会社だという事で、金融関係者だけでない一般市民の話になることです。
言い換えれば、織り込んでいるのは、ヘッジファンドなどの金融関係者だけだと思えるのです。
無論ヘッジファンドが織り込んでいるなら、すでに株価面では手当て済みでしょうから、破たん処理開始でイキナリ大暴落するようなことは無いでしょう。
ただ、破綻処理に伴う、失業増などの社会的痛みまで織り込んでいるとは思えません。
以前も書いたように米国株価はまだ相当高い位置にあると思えるだけに、短期的には織り込み済みと安心が出来ないのです。
平九郎的にはGM破綻は、他の業界に勤務する一般市民までに「自分の身に及ぶ可能性のある長期的不況の認識が広がる事」だと思っています。
結局長期的みると、これで年末に向け米国市場が総弱気となり、初めて経験のある日本の優位性が示せるのではないでしょうか。(^^)
コメントを残す