必ずご自身で「確認」のうえ「自己責任」にてご利用ください。 当然ですが、損害を蒙ったとしても、なんら保証されるものでは有りません。

ニューヨーク便り

「悪化の鈍化」効能切れ? 
上記は5月16日の日経夕刊コラム「ウォール街ラウンドアップ」に平九郎の好きな記者、山下茂行氏が書いた記事の表題です。
読んだ瞬間さすが山下氏だと思ったのは、表現が上手いだけでなく、米国の現状を見事に表現していると思ったからです。
ただ、これはある意味日本も同じで、悪化の鈍化による踏み上げ相場は一巡したと判断しています。
今の相場は行き過ぎの修正が行われただけで、企業業績が良くなってきている訳ではないのです。
為替も米国景気の動向も分からない現状では、輸出企業の業績予想など、経営者の願望にすぎません。
赤字予想の企業は『赤字をこれだけに収めたい』、黒字予想の企業は『できれば○○の黒字を確保したい』と言う願望だけで、本音を言わせれば、結論を一番知りたいのは経営者自身でしょう。(笑)
決算が出揃い、やっと算出可能になった日経平均の16日のRERは115倍を示し、平均株価が経営者の願望の業績に対しても割高であることを訴えています。
今回の景気悪化の特色はあまりにスピードが速すぎた事で、一般的サラリーマンまでボーナスの減少等の形で届いていなかった事でしょう。
それもお正月、大型連休を過ぎて固定資産税の徴収が始まり、そろそろ届き始めるころで、ボーナスの減少やリストラへの不安からくる実体経済の悪化もまだこれからが本番です。
そして、実体経済の悪化は通常、内需系企業の業績も押し下げます。
そんなか、CDS指数の急落に示されるように、金融不安から来る信用不安は収まっており、業績に不安の無い企業や、景気悪化を味方に付けられる企業には資金が集まり易くなっています。
未曾有の景気悪化で、未曾有の対策が打たれていますから、元々元気な企業は、これまで以上に元気になるのが当然ではないでしょうか。(^^)

2 Comments

PBY元気小僧

こんばんは。3月の経済産業省の速報は、3,2ポイント在庫が改善しました。出荷は前年同月比でまだ大幅なマイナスなんですが。在庫調整が進んで企業業績に改善のきざしが見られるのが買いの理由なんでしょうが。ようは金余りなんでしょうね。しかしムンバイの指数18%上げて、こんなんありですか?

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heikurou

元気小僧さん
インドですから、ありでしょう。(笑)
新興市場ほどボラが大きい傾向がありますね。
平九郎

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