米GMの破綻処理の可能性が強くなっています。
債権者との交渉が難航する理由は、
『ファンド等の債券保有者が、CDSを購入する形で、保険を掛けており、破たんしないと、保険で保証されないから』
だと言われています。
クライスラーも同じ理由で破綻したようで、説得力があり、平九郎もやはり破たん処理だと思っています。
ただクライスラーに続きGMまで破綻となると、金融関係者は織り込んでいても、一般の人たちまで織り込み済みとは思えません。
GMは1929年の大恐慌はGMの急落から始まったという説があるほど、旧世代の人間にとって象徴的な会社で、40年ほど昔はGM車と言えば憧れの的でした。
しかも1年前、GMが1年後に破綻するなど信じる者は皆無だったしょうから、あまりにも急速な破綻で、一般の人が理解するのは難しいでしょう。
GMの破綻が避けられないとすれば、個人消費に与える影響は非常に大きなものになり、結果米個人消費の低迷は続きます。
昨日は反発した米ダウ平均ですが、以前から米国の株価はまだ相当高いと思っています。
現在は100年に一度の不況と言われますが、80年前の大恐慌の時の米国ダウ平均は約380ドルから、3年後42ドルまで下がり、実に9分の1になっています。
日経平均は、1990年の高値3万8915円から見れば4分の1の水準で、今と同程度は26年前の1983年です。
1983年の米国ダウ平均はまだ1300ドル程度(現在の6分の1)です。
しかも、2007年の高値14164ドルから見れば、現在はまだ半値にもなっていません。
米ダウが日本の26年前と同じように、1300ドルまで下がると思っているわけではありませんが、現在はまだ相当位置が高く見えるのです。
GMの破綻処理は個人消費の低迷を長引かせ、結果企業の利益を減らし、再び米平均株価を押し下げると思っています。
そして本当に強気を言えるのはその後だと思えるのです。(^^)
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