定額給付金の支給が本格化するなかで、ボーナスの支給額が集計されてきました。
日経新聞の中間集計によると、平均支給額で、前年比15.2%の減少とあります。
これを製造業と、非製造業に分けると、製造業が22.4%で非製造業が4.3%となり、製造業の落ち込みが目立ちます。
また製造業の中でも自動車や機械等輸出型企業の落ち込みが酷く、軒並み2割以上の減額となったようです。
そんななか、静岡県下の輸出型企業の代表である、スズキでは、経費削減を強烈に進め、2月からは金額に係わらず、事務用品の購入も全て会長決済を必要とし、カラーコピー機は全廃。
コピーの枚数は月350万枚から、30万枚に激減させたそうです。
鈴木修会長は、
「苦しくなると、部品会社に値引き要請をしがちだが、苦しいのは相手も同じ。無駄は無いか、仕事のやり方で改める点はないかを考える好機だと思う。」
と発言しているそうですが、これを聞いて値下げ要請が来ないと安心している部品会社の経営者はあまりいないでしょう。
スズキ本社がここまで経費を切り詰めている時値下げ要請がくれば、それは最後通牒に近く、対応できなければ注文を容赦なく切られるからです。
スズキ本社が徹底した経費削減をやっている以上、系列の部品会社もやはり徹底した経費削減をやりますし、トヨタやホンダの系列でもそれは全く同じでしょう。
結局回り、回って非製造業も殆どの企業が影響を受けますから、やはり国内景気が回復するのは当面無理で、むしろ実体経済はここから悪化のスピードが上がると思っています。
実体経済が悪化する中で、平均株価が上昇を続けるのはやはり無理です。
従って、平均株価では
「長期的底値圏のなかでの短期的天井圏」
の認識です。(^^)
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