昨日は先週末大幅な赤字化を発表した、日立製作所が朝から大量の売り物を集めて急落し、株価は29年ぶりの安値に落ち込みました。
やはり市場は今期決算の悪化を十分織り込んでいるとは言えないようで、こうなると決算が確定するまでは疑心暗鬼が渦巻きます。
また今期決算が確定しても、現状の円高と、前年度比で20~50%も落ちている自動車販売が、依然下げ止まる気配を見せていない以上、輸出関連企業の来期の決算予想は悲観的にならざるを得ません。
やはり、輸出製造業は当分は厳しいでしょうが、輸出関連でも、任天堂や、サンリオなどソフト産業は堅調で、日本の産業のソフト化を表しています。
新興国の台頭で、世界的に製造能力が過剰な現在、日本の製造業はより高度かつ、ソフト化を目指すことになります。
来期も任天堂の利益はトヨタや、ホンダを抜くでしょうから、それにより産業構造のソフト化は、より顕著になってきます。
以前は産業構造の変化を「重厚長大」から「軽薄短小」へと言っていましたが、今度はなんと言えばよいのでしょうか?(笑)
何れにして日経平均の採用銘柄には輸出企業が多いので、平均株価的な低迷は仕方ないものの、既に底入れしていると思われる株も結構出てきています。
ファンド破綻や、信用の担保切れに伴う急落には注意が必要なものの、決算に不安の無い銘柄は、そろそろ拾う準備も必要ですね。(^^)
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