シャトー・ペトリュス[1990]
これは壮観なペトリュスだ。
1970年や、1947年をより現実的にしたものとよく似たスタイルでつくられている。
いまだにとても濃い、ルビー/紫色をしており、縁も薄くなっていない。
相当に空気に触れさせてやると、カラメル、甘いヴァニラ、ブラックチャリーやブラックベリーリキュール、ほのかな煙草や西洋杉などの壮観なアロマがでてくる。
どっしりと大柄で、ねっとりとしており、フルボディ。
酸は弱く、とてつもない芳醇さがあり、ほとんど継ぎ目のない個性を持っている。
[1999] シャトー・ル・パン 750ml
エキゾチックでセクシーで、超絶的なブドウの完熟感のあるモカやトーストが溶け込んだ、ジャムにしたようなブラックチェリーの果実味、弱い酸、食欲をそそる性格を要領よく見せている。もう飲めるようになっているが、瓶熟成させれば間違いなくもっと輪郭や構造を身につけるはずである。
豪華までにリッチで、頽廃的なメルロ100%のワインは、現在から2015年が最盛期となるはずである
[1989] シャトー・ラフルール 750ml
甘草、ブラックチェリーリキュール、土、トリュフの
趣のノーズがある。フルボディで、タニックで、
内向的で、非常に目が詰まっている。
ブドウの完熟感が強く、成長ははるかにゆっくりしている。
[1970] シャトー・トロタノワ
ロバート・パーカー氏「おそらくはこの年のペトリュスよりも濃縮度が高く、戦後最も濃縮度が高いトロタノワと言えるかも知れない。45年、61年と並ぶ素晴らしい出来。95点。」
シャトー・レヴァンジル1995
1995年の最高作のひとつである。
濃密なルビーから紫色で、ミネラル、ブラックラズベリー、土、スパイスのアロマを伴っている。
フィニッシュの高いタンニンと味わったときの甘い果実味は、このワインが最高に特別なものになること期待させる。
[1983]シャトー セルタン・ド・メイ750ml
ローストしたハーブと香ばしい木の個性が混じったジャムの様に甘い、西洋杉やハーブのようなカシスの香りがたくさん詰まっている。ゆたかなフルボディの、酸度が低くて柔らかなこのワインは、エッジにいくらかの琥珀色を残して早熟な媚びるような個性を持っている。
[2001] シャトー・レグリーズ・クリネ 750ml
(ポムロル)
ポムロールの台地の中でも絶好の場所に位置するこのシャトーの所有者はドニ・デュラント。彼は意欲的なアーティストとしても有名で、ここ、レグリーズ・クリネでは偉大なテロワールにより特筆に値するすがすがしさとアロマティックな複雑味を結び付けたワインを生みだしています。
2001年ものは、「ワイナート22号」で96点を獲得。ワイナートで96点といえば、偉大なワインと評価されたということ!!期待大!!の一本です。
シャトー・クリネ Ch.Clinet [1989]
ポムロールを飲んでいると、メルロの凄さを思い知らされる時が有ります。カベルネと共にあればその頑強なタンニンを和らげ、ひとたび主役を演じれば、そのソフトな語り口で魅了する。その懐の深さに魅せられた方達も多いでしょう。
このシャトー・クリネはメルロを知り尽くした造り手が生んだ逸品です。1989年と言う傑出したヴィンテージ、その芳醇さは比類なきものですが、真綿のような優しさで喉を通り、余韻の長さには感動すら覚えます。
まさにポムロールの奇跡と呼ぶにふさわしい1本です。
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